フルパールモデルって知ってる?【King Super20 No.34xxxx with Otto Link Florida No USA 8】超高いんです・・

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今回はKing Super20のテナーサックスを吹いてみました!

Super20は初期と後期では全く作りが別物の要注意な楽器

よくオークションなんかでも出回ってますが、

物によって同じ楽器とは思えない程違うので気を付けて下さいね!

Super20の購入を検討している方は必ず詳しい方に相談して決めましょう!

さて今回のモデルは34万番台のフルパールモデル。

フルパールモデルというのはキーに真珠貝を使っている贅沢なモデルです!

真珠貝を使っているので、演奏をしていると貝のダシの良い香りが漂ってきて、お腹がすいてきます(大嘘)

この楽器の現役時代は、セルマーなんて足元にも及ばない程高価な楽器だったんです。

Super20の中古とMarkⅥの新品が同じくらいの値段だったという話もありますね!

KINGが良い時代と言われたのはこのシリアルナンバーくらいまでと言われています。

ここからどんどん簡略化されていくんですね。

この個体はダブルソケットですね。

ダブルソケットというのはネックの接合部が2重になっている物です。

これがあるのと無いのでは大違い!

天下一品ラーメンとラーメン二郎くらい違います!

このシリアルナンバー以降、ダブルソケットなんかもなくなっていきます。

そうなると価値はガクっと落ちてしまいます

ダブルソケットではなくても音は良い音がするものが多いですけどね。

こちらのテナーサックスはまさがCMのレコーディングで実際に使用したものです。

太い音でめちゃめちゃ良いですよ!

キャノンボール・アダレイや若い頃のソニー・ロリンズ、

現在はぺリコ・サンビートもKingを使用しております。

自分はなんとなくですがMarkⅥよりもSuper20の方が野太い音がして好きです。

もちろん個体差もあると思いますが、お店にあったら是非一度吹いてみてくださいね!

マウスピースはオットーリンクのメタルです

ただのリンクメタルではなくフロリダ期のNoUSAモデル

オープニングは8番。

結構な開きのマウスピースですね!

実はこのマウスピース、中村誠一さんの持ち物だったものだそうです。

非常にシャープで良い音がします!反応も抜群!

この時代のリンクはシャープさがあるのに、

マウスピースの中が広くなっていて暖かみのある音がします。

輪郭もはっきりしていて最高ですよ。

ただオットーリンクは本当に個体差がひどい…笑

超高級マウスピースの一角に数えられるのがリンクのヴィンテージです。

メタルですとダブルリングのものは20~30万円とかしますし、

ラバーのスラントロゴの物も20万円はこえますよね。恐ろしい。。。

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さて総評です!

King Super 20 SN.34xxxx

  • 音色 ★★★★★
  • 見た目★★★★☆
  • 操作性★★★☆☆
  • コスパ★★★★★
  • レア度★★★☆☆

まとめ:セルマーよりも野太い音色でこれぞアメリカンジャズホーン!

サウンドは最高レベルですね!

見た目も結構いかしてます。

特にキーにまで彫刻があるのがとっても格好いい!

操作性は現行の楽器に近いのですが、それでもやはりすこーし違和感がありますね!

コスパは最高だと思います!

レア度は34万番台という事も考慮して★3つです!

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Otto Link Metal Florida No USA 8

  • 音色 ★★★★★
  • 見た目★★★☆☆
  • 操作性★★★☆☆
  • コスパ★★☆☆☆
  • レア度★★★★☆

まとめ:これはプロの持ち物だっただけあり凄く良い個体でした!

見た目は遠目に見ると今のリンクとあまり変化はありません。

操作性は8というオープニングなので多少息がもっていかれます。

コスパはこれも良くないマウスピースです。

10万円以上してしまいますから…レア度はそこそこです。

No USAは結構珍しいと思います。

というわけで、良き時代のアメリカを象徴するKing Super20をご紹介しました!