なんと今回紹介する楽器は
Buffet Crampon S1のバリトンサックスです!
S-1と聞いて反応したそこのあなた!そう!あなたです!
なかなかマニアックな方だと思います!笑
S1といって一番最初に頭に浮かぶのがダニエル・デファイエと彼の四重奏団ではないでしょうか?
来日した際にはソプラノからバリトンまで全員S1を使用していたという事で一世を風靡しました。
(初来日の際は赤ベルではなくS1だったそうですよ!)
そこで異彩を放っていたのがバリトン奏者のレジェンドであるジャン・ルデュー氏でした。
なんとS1のバリトンにブリルハートのトナリンを使用して演奏していたのです。
ブリルハートのトナリンと言えばまず思い浮かぶのがチャーリー・パーカーですね!
彼が使用していた真っ白なマウスピースこそがブリルハートです。
そのバリトン用の物をルデュー氏は使用していたのです。
このセッティングを未だに追っている人も少なくないのですよ!
S1バリトンの特徴はまず管が逆巻きな事です。
それとネックにオクターブキーがついています。
今の時代のバリトンとは設計が全く違うのでかなり個性的な響きがします!
操作性はそこまで良いわけではありません。
やはりそのあたりは現行品の方がやや優れていると感じますが、
それを補って余りあるサウンドと大音量。これがS1の真価ですね!
マウスピースも吹き分けてみました!
Brilhart Tonalin 3 carsbad期
まずブリルハートのトナリンですが、アルトでもレビューしています
(https://www.youtube.com/watch?v=mu-H43WS8Ug)
やはり予想通りスモーキーさと独特の抵抗感は健在という感じですね!
その抵抗感がクラシックを演奏するにあたってはちょうどよかったです!
深みのあるダークでかなり柔らかい音色ですね。
更に聴こえるかは分かりませんが実際はかなり多種のノイズを含んでいるのでそのおかげで音がめちゃめちゃ飛びます!
Rousseau 5R
私の最近のメインマウスピース。
こちらは栃尾先生が昔選定したという逸品。
低音が小さい音でも容易に出す事が出来ます。
全体的にかなりコントールしやすいマウスピースです。
田中靖人さんの使用でも有名ですね。
音量はそこまで出ないような印象ですがこちらも深みのある響きを持ったマウスピースでお気に入りです。
Vandoren Optimum BL3
こちらも大好きなマウスピース。
輪郭がはっきりしますね。
よく響く場所などで演奏する際はこちらを使用したりします。
このマウスピースはアルノ・ボーンカンプが使用しているようです。
反応がはやく、難曲に立ち向かう場合にはかなり重宝します。
が、コントロールがシビアなので、腕に覚えのある方以外にはおすすめしません笑
Dave Guadala Handmade
こちらはお遊びで最後におまけにとったやつです笑
しかしこれを見ただけでもいかにこのバリトンサックスが良く鳴るかお分かりいただけたと思います。
という事でレビューはここまで!
まず見かける事はないと思いますが、もし見かけたら是非吹いてみてほしい楽器でした!