今回はフラジオやポルタメント習得へ向けての練習法を紹介しますね!
フラジオ練習法
というわけで、冒頭の馬が走り出しそうなテーマソングですが・・
実は最後の鳴き声以外は運指が一緒なんです!
一つの指で沢山の音を出していくという事になります。
この点は金管楽器と一緒ですね!
まず皆さん最低音のシ♭を出してみてください!
そのままオクターブキーを押すとどうなりますか?音が変わりませんか?
ファの音がなるはずですね!
それが第一歩です!おめでとうございます!
さあ、しかし難関はここからなんですが、
ひとまず目標を最低音から2オクターブ上のシ♭に設定します。
この音が一発で出せるようになるまで繰り返し練習していきます!(これが出来たらある程度うまくいっている証です)
そこからどんどん上がったり下がったりしてみましょう!
こうして柔軟なコントロールをゲットしていきます。
皆さんこの練習で結構諦めてしまいガチなんです。
何故なら今までやった事のない口腔内の状態を作らなければならないからコツが掴みづらいんですよね。
思い切って今までやった事のない吹き方をする様にしてください!
根気よく、調子を崩さない程度に!いつか道は拓けます!
さてこれもある程度出来るようになったら、
動画の冒頭でやっていた曲のメロディを練習していきます。
このメロディを運指を変えずに、ある程度自由に演奏出来るようになれば完成です。
一つの指遣いで複数の音を出していく。
これがフラジオ奏法に直結していくんですね。
上記の奏法のことをオーバートーンと言いますが、
このオーバートーンが出来る頃には高音域がスッキリと出るようになっているはずですよ!
音が繋がる魔法の様な奏法を獲得しよう!
ポルタメントについて
マウスピースだけで、1oct.のメジャースケール(下降)を演奏しましょう!
おそらく最初は3~4音くらいしか下がらないと思います。
コツは口をあまり緩める前提で行わない事です。
口腔内の状態で音を変化させていくイメージですね。
勿論アンブシュアも少しずつ変化していきますが、
そちらをメインと考えず、口腔内の状態や息の当て方、舌のポジションなどを少しずつ変化させていくと、
グッと下がるポイントが見つかると思います!
その音階を次は緩やかにポルタメントで行います。
それがマウスピースで出来るようになったら、そのまま楽器を使って高音で行うとガッツリ音程が下がるはずです。
ポルタメントの考え方ですが、上にあげていくという感覚ではなく、
元に戻すという感覚が一番近いと思います。
先ほどの奏法で音程がガッツリ下がりますが、
- 音程がフレキシブルに動かせるポイントで音を出して
- その状態を保ちながら目標の上の音の運指に変更
- 元の音程までゆっくりと戻していく
という手順で私はポルタメントをコントロールしています。
あくまでもこれは私個人の練習方法ですので、
奏法について直接対面せずにアドバイスを行うのはかなりの危険を伴うのでこれ以上の詳しい事は割愛します。
今回のコラムをきっかけとして、コントロールについて興味を持たれた方は、サックスの専門家へのレッスンに行かれることをオススメします。
フラジオでオススメの本はこちら!
サクソフォン奏者のための高音奏法/ユージン・ルソー
ソプラノ、アルト、テナー、バリトンのフラジオ運指は網羅されていますのでかなりオススメ!
今回話した様な内容やエクササイズがかなり詳細に書いてあります!
ルソー : サクソフォンハイトーン(エトワール ミュージック出版)
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